東京や神奈川などには人気の飲食店も多くありますが、飲食店経営をする上で確実に避けたいものが業務災害リスクです。当事者となってしまったスタッフへの補償や裁判リスクをはらんでいることを考えると、グリストラップや配水管の洗浄など安全対策は念入りに行っておきたいものではないでしょうか。

厨房でよく起こる事故

飲食店の厨房で多い事故には様々なものがありますが、「転倒」「はさまれ・巻き込まれ」「切れ・こすれ」などの事故が多いです。例えば、海沿いの地域では、海の幸を利用した水産物の加工工場も少なくありません。厨房で起こりやすい事故は飲食店以外にも食品製造工場などの現場で起こりうるもので、その中でも転倒は現実的に想像し得る事故です。

事故原因

厨房における事故原因として水や油で濡れた床での作業や、荷物運搬中や作業中に段差で躓く、食器や調理器具、側溝の蓋など予期しない障害物があった、といった理由が挙げられます。

また、定期的な手入れが行き届いていないグリストラップや排水管は厨房の排水機能を低下させるばかりでなく、許容範囲を超えた場合、排水が逆流することによって厨房の機能をストップさせてしまう恐れがあります。特に作業ペースが上がる繁忙期には、洗浄や整理整頓による作業動線確保がおろそかになりがちなため注意が必要です。

対策は万全に

こうした危険な事故を防ぐためには日常的・定期的な対策が必要です。
例えば、身だしなみの1つとして安全性の高い作業靴の着用を義務付ける、日常的に環境整備を行ってから作業に取り掛かる、床に凹凸をつけることで滑りにくくするといった安全対策が必要です。また、グリストラップや配水管洗浄も定期的にできる安全対策の1つで、雑菌や害虫対策としても有効です。

住宅街の多い神奈川県など近隣の住宅エリアへの影響を考えると、安いコストでも定期的な安全衛生確保をしておくことは決して損になるものではありません。厨房の安全対策を考えた時に、衛生対策を小まめに行うことが安全対策にもつながることがわかります。グリストラップや排水管洗浄といった小さな作業も、飲食店や食品加工工場の経営を円滑に進めるツールの1つです。